本文へジャンプします。


, ,

心のケア(4)−対処の方法は?

a0027_000975.jpg

前回記憶を封じ込める心の防御作用についてお話しました。

今回は、それにどう向き合えばいいか、対処すればいいかを考えていきましょう。

一つの方法としては、「精神的な症状だと認識」することです。

たとえば今回の震災は3月11日に起きました。すると、無意識に2月くらいから4月にかけてイライラしたり、落ち着かない気持ちになりやすいことでしょう。たとえ数年の時間が経ったりどこかへ移住したりと、本人すら忘れていたとしても、身体の方が季節感とともに症状を呼び覚ますことがあります。

するとつい、自分でもなぜイライラするのかわからず、たまたま周囲にいる人や目の前のできごとに怒りをぶつけてしまいやすいのです。

そんなときは、原因探しをするのではなく、自分をいたわってあげてください。「身体が心の痛みを覚えているためかもしれないな」と考えると、スッと気持ちが和らいだり、冷静になりやすいでしょう。自分を客観視して、意識するだけでも効果があります。

ある女性の場合、ときどき子どもを長く叱ってしまう自分に悩んでいました。そこで叱った日をカレンダーにメモしてみると......ブルーデーの数日前に起きやすいことにハッと気づいたのです。

ブルーデイはイライラしやすいとは知っていても、その数日前だと関連性に気づかなかったのですね。しかしそれ以来、叱っている時に「体の周期が原因ではないか」と自問することで、冷静になりやすくなりました。

そんな風に、精神的な症状によってイライラしやすい引き金(トリガーと呼びます)を刺激されたのかもしれません。自分がどんなことでイライラしやすいかというトリガーを認識するだけでも、客観的に怒りをコントロールすることができます。

もう一つの方法としては、「感情の吐き出し」です。

たとえば日航機の墜落事故などでは、毎年、被害者の会が開かれます。そこで思いを共有することが、悲しみを乗り越える寄りどころとなるんですね。

「ツライ」「苦しい」「思い出してしまう」といったリアルな感情は、被災していない方にはなかなか伝わりにくいですし、時間が経てば経つほど「まだ固執しているのか」と見られる不安も出てきます。

だからこそ、「言ってもいい場」が必要なのです。「怖かった」「悲しかった」と言葉で表現する、喪失感を共有することで、自分の感情を認めてあげることができます。

 1  2  次のページ

この記事を引用

前の記事:イクメンとイクジイで次世代育成を!

次の記事:【新連載】パパ弁当のススメ(1) -「弁当男子」から「弁当パパ」になるまで

  • パパスイッチ×Baby-mo 連動企画|パパブロガーがベビー用品を試します!!