
[Photo by nakimusi]
この国の平均有給休暇取得率ってだいたい半分くらい。
2007年に出たワークライフバランス憲章(2010年リバイス)では、これを2020年までに70%に持って行こうとしています。
有給休暇って、労働者に認められた権利で、別に風邪をひいたときのために用意してあるものでもなければ、役所かなんかでなにかするために否応なしに休まざるを得ないときのためのものでもありません(もちろんそういう使い方もありでしょうが、それは本当はマイナーユースだといます)。
法律上は、その用途を使用者側に言う必要も実はなくて、使用者側はよっぽどのことがなければ、その申し出を拒否することはできないんです。知ってました?
まあ、実際はきちんと周りに話をして、理解を得て取るとは思いますが・・・。
と、実は法律の世界では結構強い権利であることを確認した上で本題・・・。
・・・ところで、去年夏にロイターが発表したデータによれば、日本は先進国の中で有給休暇を消化しきる労働者の割合が最下位だそうです。
「お国柄が違うでしょ」
「勤勉さが売りです、この国は」
「休む=遊ぶのをもてはやす意味がわからん」
色々聞こえてきそうですが、本当?心の底ではみんなどう思ってるんでしょうか?
「オン・オフ、メリハリをつけ、やるときにはバリバリ働きますが、お休みの日は仕事から離れたい。」
アンケート結果なんかでよく顕著に表れる、最近の若者たちが目指す理想の働き方。
これを見て、どう思います?
「甘えすぎ」
「若いうちはしゃにむに時間を気にせず仕事しまくるべきだ」
これも色々聞こえてきそうですが、本当?本当にそう思う?
この20年、日本人の仕事はパソコン、インターネットの発達でどの分野でも劇的に変わってきました。
時間をかけさえすれば、熟練して知識・経験が高まる仕事って今も本当にそんなにあるのでしょうか?
そして、この20年、日本人の家庭環境、健康も同じように変わってきました。
以前の考え方でしゃにむに働きまくれる働き手は確実に減ってきています。
育児、介護、メンタルヘルス、様々な事情を抱えた働き手が一生懸命頑張っています。
いろんな考え方があるでしょうが、有給休暇、僕はこう思います。
【有給休暇は会社を強くする】
本来は余暇のために使うべきもの。
程度の差はあるが、基本的には多少業務をコントロールしてでも消化するべきもの。
有給休暇を消化することには、社員にも、会社にもメリットがある。社員は休暇取得のため、自分がその日いなくても業務に支障がないよう、スケジューリング、可視化、共有化作業を自然と進めるようになるし、自然と周囲に感謝するようになる(僕なんてもう周りの皆さんに対しては感謝の塊です。心の中では周りに頭があがんない感じで本当、日々感謝してます。)、会社はそのような社員だらけであれば、仕事が属人化しにくい。
そして、有事の際、キーマンが一人いなくなった瞬間にガタガタになるような組織はなくなる。休めるのに休まないことに美徳を感じること、それを責任感と履き違えることは、自分にとっても、組織にとっても悪影響そのもの。
「休んでもやることないんだよねぇ・・・。」
なんて地域にも家庭にも積極的に参画してこなかったリタイア後のじいさんみたいなことを言う若者が増えてきているとも聞きます。
趣味、資格、地域・・・いくらでも自分の幅を広げられる社会生活、多少波風を立てても積極的に有給休暇を取得しまくる若者がガンガン出てきてほしいものです。
長友英哲