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心のケア(2) -どんな症状が起きるか

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あなたが怖い映画を観ているとき、体はどんな反応をするでしょうか?
主人公が襲われたりすると、ドキドキして神経が張りつめ、体がこわばりますね。
これは防御のための正常な反応です。

危険を感じると、体は否応なく反応してしまいます。

前回、PTSDの診断基準には
(1)再体験、(2)回避や麻痺、(3)過覚醒があることをお伝えました。


大きな被害を受けると、誰でも神経が張りつめます。
映画なら2時間ほどで終わりますが、現実は悪夢のような状況から覚めないまま。

その恐怖は心に張り付いて、なかなか離れません。

それがいわゆるフラッシュバック「(1)再体験」です。

寝ている間もうなされたり、事件を連想させるようなモノや場所からパーッと記憶の引き金が引かれます。

たとえば津波にのまれ、命からがら助かった場合、海を見ると無意識に思い出してしまったりと、恐怖がありありとよみがえってきます。
それは、波にのまれる浮遊感や息の苦しさといった体感も含めて記憶がぶり返すのです。

こういったフラッシュバックを避けて、連想させるものに近づかないようになるのが「(2)回避」です。


一方、常に自分の身を守る非常事態が続くとどうなるでしょうか?

神経を張りつめれば張りつめるほど、体の他の部分へ使うエネルギーは当然まわらなくなるでしょう。たとえば徹夜で働き続けると、頭がボーッとしませんか。

しかし、それでも自分を守らなければならない。
すると、体のさまざまな部分が機能しなくなってきます。

暑さ寒さといった体感が失われたり、呼ばれても返事ができない、
ヒフをつねっても痛みをあまり感じなかったりと、全身の反応や感覚が鈍くなってしまいます。
これが「麻痺」です。


今回は余震も数多く続きました。
その度に安全を確かめ、避難を考えなくてはならなかったでしょう。

この緊張感が続く状態が、「(3)過覚醒」。

常にアラームが鳴りっぱなしの臨戦防御の状態といったら良いでしょうか。

症状としては、極端な不眠がずっと続いたり、意識が高ぶった状態が続いたりします。

本人は意識がハッキリしているのでしっかりしていると思いがちですが、決して体や心に良い状態ではありません。


阪神淡路大震災を振り返ると、風の音など、ちょっとした物音に敏感になった方がたくさんいました。

これは(1)再体験や(3)過覚醒の症状で、被災する以前はまったく気にならなかった音が気になるようになってしまうのです。

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