
[Photo by delta16v]
子どもは特に幼い子どもたちは生活のすべてが遊びです。「しつけ」「生活」「勉強」などというカテゴリーに分けるのは、大人側の思いであって、こども達にはそんな区別さえありません。子どもにとって生活そのものが遊びなんです。反対に言うと、遊べない環境の下では、子どもたちは生きていくことはできません。遊びは子どもの元気の源、パワーそのものです。
ここでいう「遊び」とは、広い公園で走り回ることばかりではありません。テレビゲームをすることだけでもありません。人とふれあい、そして自分が楽しいと 思うことができること、または気持ちがそれに集中できて自らが積極的に取り組めることなどが、「遊び」であるといえます。
だから、避難所やなかなか遊び場所がないところでも子どもたちは遊べます。子どもたちが少し落ち着ける区切りや場所などを見つけて、そこで何か楽しめる集 中できるものが少しあればいいと思います。少し段ボールで区切りをつける、シーツやカーテンで区切りをつける、テントや別室を遊びの部屋にするなどできれ ば、子どもも落ち着きますし、また大人も子どもに対して必要以上の気遣いをする人が減るのではないでしょうか。
私は阪神淡路大震災の被災者で市役所職員でした。その時にも生活が少し落ち着き始めたころに、各避難所においてそのような工夫がなされていました。
そんな時にお勧めの遊びは、トランプやカードなどのゲーム、お絵かきや粘土の創造遊び、積み木やブロックなどの構成遊びです。これらは子どもたちの意欲と 創造性があれば、無限に広がる遊びです。なかなかそんなものさえもないという場合は、たくさんの紙コップや洗濯バサミなどでも、ブロックや積み木の代わり になって遊ぶことができます。地面や道路への落書きもいいです。これらは場所も準備もさほど必要ではありません。
「こんな時に遊びなんて!」という思いもあるでしょう。
でも最初に言ったように、子どもは遊びを通じて生きています。また苦しさやつらさも、遊びを通じて和らぎ乗り越えていけます。こんな時だからこそ、子どもに遊びを伝えてあげてほしいものです。
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小崎恭弘