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「人生の8万時間」って、何を表す時間か分かりますか?
答は二つあります。一つ目は、サラリーマンが会社で働く労働時間の総計です。年間総労働時間が約2000時間といわれます。20歳から60歳まで40年間働くと、2000時間×40年 = 80,000時間 という計算になります。
8万時間にはもう一つの意味があります。それは、定年後の余暇時間です。
定年後、食べる・寝るなどを除いたフリーになる時間が、一日11時間といわれます。60歳で定年して80歳まで20年間生きると仮定すると、
11時間×365日×20年 = 80,300時間
つまり、定年後の余暇時間は会社で働く時間と同じ分量があるわけです。
50代の男性が「定年後は趣味三昧」「悠々自適で暮らしたい」」などと語る姿を目にします。おそらく実現不可能です。すぐに飽きるからです。ワークライフバランスは、定年後も見越した「人生戦略」と捉えることが必要です。
会社に依存した働き方は危険です。なぜなら、会社は定年後の生活まで面倒を見てくれないからです。昔の日本企業であれば、定年後に関連会社でポストを用意し、後々の仕事の面倒までみてくれました。しかし、いまやそんな余裕のある会社などありません。「窓際族」の言葉は、いつの間にか死語になりました。
ハローワークには60代以降の求人はほとんどなく、「部長をしていた」と主張しても意味をなしません。私たちの世代は年金頼りの生活は厳しいですから、社外で稼げるスキルとネットワークがなければ、定年後の暮らしはみじめになるでしょう。
仕事ばかりではありません。定年して会社にいられなくなったとき、それまで企業戦士で家庭をなおざりにしてきた父親は、家に居場所がありません。熟年離婚が流行っています。定年の当日に三行半を突きつけられる可能性が高まります。
とくに産前・産後の時期、男性が育児にコミットすることをお勧めしたいと思います。育児を熱心に行うと、定年後にも夫婦の信頼関係と親子の愛情関係が育まれます。
もし育児をおろそかにした場合、「私が一番大変なとき、あなたは仕事ばかりで何もしてくれなかった…」
女性は何十年たっても覚えています。

- ライター
- 東 浩司
- 1971年名古屋生まれ、逗子在住。妻と娘(1歳)の三人家族。計6回の転職を経て起業し、「自分らしくいきいきと働く」をテーマに研修・セミナーを行う。
ブログ:父親が育つ子育てブログ




コメント一覧
非常に興味深いコラムです!
子育てに限らず、人生も期間限定。
人生のプロデュースをしなきゃですね。
そのほうが楽しいし!
勉強になりました!
投稿: 片山知行 | 2009年11月 2日 12時38分
片山さん、コメントありがとうございます。
会社に自分の人生プロデュースを任せる方が
実はリスクが高いですよねー。
人生、めいっぱい楽しみましょー
投稿: あづまこうじ | 2009年11月 7日 10時09分