[Photo by Shaqadelicbabe]
仕事に疲れ、満員電車に揺られて、やっと帰ったと思ったら、今度はママからの小言。
「今日、公園で同じ年頃の子と、こんなことがあってね」
「最近ちっとも言うことを聞いてくれないの。あなたからも一言言ってよ」などなど。
「少しは休ませてくれよ~」ってお気持ち、分かります。そしてさらに、「育児はおまえの仕事だろ!」と、まったく関わろうとしないパパまでいるのも事実。
いざせっかく相談にのってみても、たわいのないことだったりして、わざわざ時間をさく価値のないように感じられるかもしれません。なんでこんなことをいちいちと、だんまりを決め込みたくなるお気持ちも分かります。
それを「男と女の違い」「女はおしゃべりだから、つきあいきれない」って意見もありますが、実は違うんです。
私自身、ものすごく会話に飢えて、友人知人に電話しまくった時期がありました。それは、会社を辞めてフリーのライターになった直後。丸1日のうちで人と会話をしたのが、コンビニで言われた「ありがとうございました。」だけだったり。昼夜の別なくパソコンと一体化したような日々。
すると、夜になると何か溜まったものを吐き出したくて、連日長電話してしまいました。これって、テレビじゃだめなんです。一方通行で、あくまで観てるだけじゃないですか。自分と相手とのやりとり=会話に飢えているんです。
本来、どちらかというと無口な私は、会社で仕事していたころ、打ち合せ以外は作業に没頭し、まさに男性のような状態。
それが自宅でフリーになっただけで、まさか自分がそんなに会話に飢えるなんて、正直ビックリしました。しばらく海外で暮らしていたときも、同じような衝動がわきあがったことを覚えています。
そこで悟ったのは、「人間って、社会的な生きもの」なんだってこと。
つまり、ママは主婦として家庭という孤島で、日中ずっと孤軍奮闘しているわけじゃないですか。社会から切り離された環境が、心の不安や会話への飢えを生み出してしまうんです。
そこへ帰ってくるあなたは、ママにとって、黒船!…いや長崎の出島!…いやいや、救世主!なんです。
というわけですから、夜の闇の中でピカーッと光る灯台のように、パパの帰りが待ち遠しいのがママ。今日一日のこと、話したくって、仕方ないんですよ。
お疲れとは思うんですけれど、どうぞママの話に耳を傾けてみてください。「ただ聞いてもらう」だけで、まずは「自分は一人じゃない」という安心感が満たされて、落ちつきます。だって、目的は「会話すること」なんですから!私も深夜にただ長電話するだけで、落ちつきました。
返事は、相づちだけでもいいですが、たまに「それは大変だったな」と認める言葉を混ぜると、効果バツグンです。
次に、具体策を求めて来られたら、「おまえは、どうしたいんだ?」と本人の意向を聞いた方が早いです。ママはあれこれ理由を話しますが、実のところは自分の希望を正当化したいだけ。一つひとつ検証しても、進展しません。それどころか、くってかかってきたりしますから。思いも寄らない飛び火を負わないよう、君子危うきに近寄らずです。ママの求める方向をさりげなく察知して、賛成してあげればいいだけ。
もちろん、育児に積極的なパパの場合は、お互いの考え方をすりあわせるのがベターと思いますよ。
ママ自身も初めての育児で悩んでいる場合は、「こうやってみたら」と提案型で。一人で責任を負っている感が、不安を強めてしまうので、「共有」していることが伝われば、OK!
夫婦の会話は、ママをホッとして、スッキリさせてくれますよ。