秋になると無性に食べたくなるものがある。それはアップルパイ。バターをたっぷり使った香ばしくてサクサクの生地に、シナモンがほのかに香る甘酸っぱく柔らかいりんご。この絶妙なコンビネーションに一口食べると止まらなくなり、目の前にあった一切れがあっという間になくなってしまう。
パン屋、ケーキ屋に行くとこの味を期待してついついアップルパイを買ってしまうのだが、思った通りの味に出会うことはめったにない。生地がふにゃふにゃしている、香ばしくない、りんごに酸味がない、といった具合に何かが足りないのだ。
そこで、ある時思い立って自分で作ってみることにした。冷蔵庫に眠っていたりんごを引っ張り出し、小さく切って、砂糖とレモンを加えて煮て、シナモンをふりかける。それだけで十分うまいではないか。一方の生地は、バターと小麦粉と水を混ぜて、伸ばして、折って、また伸ばして、冷蔵庫に寝かせて・・・(以下略)と、かなり面倒。そこで、つまみ用に買ってあったクラッカーで代用することに。
アルミパックに入っていたクラッカーは日が経ってもサクサクで、適度な塩気がりんごの甘みと合う。はっきり言って、店でヘタなアップルパイを買うより、この「アップルパイもどき」の方が断然にうまいのだ。1歳半になる娘も大好きな、この季節ならではの味覚だ。手軽にアップルパイ気分が味わえるこの方法を試してみてはいかがでしょう?